ホワイトニングで気になるのが、この全体の差し歯がある場合ですね。
自分の歯の色と違う色で目立ってしまう差し歯とホワイトニングについてみていきましょう。
目次
差し歯とは?
虫歯や損傷などの問題が起こった歯にかぶせる歯の被せ物のことを差し歯と言います。
差し歯と一言で言っても、銀歯のように上から多いかぶせてカバーするものもあれば、歯そのものを丸ごとつけるものもあります。
歯が完全に抜け落ちてしまった部分に行うのは「インプラント」となるのでお間違えの無いように。
差し歯の材質
差し歯に使われるのは、歯の部分が「硬質レジンという人工的な材質」で作られたものです。
レジンというのは簡単に言うと硬いプラスチック。なので、長年使用しているとだんだん表面が削られ、変色し、黄ばみが目立つようになってくるというデメリットがあります。
より自然な状態を求める方は、自由診療となりますがセラミックで作られた差し歯の方が良いでしょう。
セラミック=陶器なので、自然の歯のように透明感があり、見た目にも違和感を感じさせない審美性の高さが最大の魅力。
また変色しないので通常のお手入れだけで十分白さを維持できます。
ただ、硬いけれど脆いという特性があるので、無理な力がかかると割れてしまう可能性がある点と、費用が高額になるというデメリットがあります。(料金は4万~20万円程度が相場)
自費の差し歯では、他にもメタルボンドやハイブリッドセラミック、ジルコニアクラウン、金歯などがあります。
差し歯はステインが付きやすい
天然の歯は、ペリクルという薄い膜が歯の表面を覆い、酸や着色から守っています。
しかし、人工の歯である差し歯(硬質レジン)の場合はその恩恵を受けることができず、もともとの歯よりも着色汚れが付きやすくなっています。
そのため、ほかの歯はそれほど汚れていないのに、差し歯だけがどんどん黄ばんでしまうという事象が起こるのです。
そんな黄ばみやすい差し歯をきれいにしたいとオフィスホワイトニングを考える方も多いのですが、ちょっと待ってください!
差し歯のオフィスホワイトニングは?
では本題の差し歯のオフィスホワイトニングについてご説明しましょう。
オフィスホワイトニングは不可
差し歯がレジン素材だった場合、残念ながらオフィスホワイトニングは利用できません。
差し歯の変色は、ご自分の歯のように食べ物等によるステイン汚れによるもののほかに、プラスチック素材でおこる経年変化による変色が考えられます。
経年変化による変色の場合、オフィスホワイトニングで漂白してもその色の変化を戻すことができません。
差し歯の色が気になる場合は
差し歯をホワイトニングすることもできないならどうすればよいのでしょうか?
その方法として、
- 差し歯のクリーニングをする
- 差し歯をつけかえる
- 歯の表面にマニキュアを塗る
- 着色汚れをこまめに取り除く
があります。
歯のマニキュアとは?
歯のマニキュアは基本的に一般的なマニキュアと同じです。
歯の表面に樹脂でできたマニキュアを塗るだけなので、高い即効性があり、変色してしまった差し歯もあっという間に白くなります。
もちろん、差し歯が白くなることはなく、白い樹脂でカバーしているだけなので根本的な解決ではありませんが、差し歯を付け替えたりするよりも費用的にも安く、オフィスホワイトニングができないという最大のデメリットを解消できる点ではとてもおすすめの方法といえるでしょう。
もちろん歯のマニキュアをしたから後は放置…というのはダメです。
こまめにメンテナンスをし、きちんとお手入れしてけば色の持ちもかなり良くなります。
差し歯の変色を防ぐには
差し歯の材質を原因とした変色を防ぐ手立てはありません。
しかし、変色をさらに目立たせることになるステインは、普段からのお手入れで十分防ぐことができます。
差し歯のある方は、コーヒーやワインなど着色しやすい食べ物はなるべく控えるようにしたり、着色しやすい食べ物を食べた後には「すぐに歯磨きをする」など、普段の食生活にも気を配るようにするとよいでしょう。
また、たばこのタールも歯を汚してしまうので、できれば禁煙するのがオススメです。
ほかにも、普段の歯磨きで使う歯磨き粉を「ホワイトニング用歯磨き粉等に替える、差し歯を傷つけないようブラッシングの仕方にも気を付ける」などの対策も有効です。
このように差し歯の変色をおさえるために、普段から着色しづらい生活習慣を続けるようにしましょう。
まとめ
歯を白くしたくても、残念ながら差し歯にはオフィスホワイトニングはできません。
しかし、汚れやすく、経年変化で変色しやすい差し歯は非常に気になるもの。今回ご紹介した方法で差し歯の色を整えてホワイトニングに取り組むようにしましょう。