にっこり笑った時に一番目立つ場所はどこでしょう?
誰しもが前歯に視線がいくと思います。
反対に前歯が黒ずんでいたり、隙間や虫歯があったりすると、不潔な印象を受けたり、笑うのをためらってしまいますね。
今回は、印象を大きく左右する前歯の治療法で使用されることの多い、ラミネートべニアについて調べてみました。
目次
ラミネートべニアってなに?
ラミネートべニアとは、歯の表面につけ爪のように薄いセラミックなどを接着して、歯の色を白く見せる方法です。
ホワイトニングでは白くなりにくい先天的な変色の歯を白くするのに効果的です。
歯を白く見せる他にも、前歯の歯並びを良く見せたい場合や、歯の形を良く見せたい場合などにも用いられ、簡単な審美歯科の領域に入ります。
どうやって治療するの?治療は痛い?
ラミネートべニアの治療は、歯の表面を0.3~0.5mmほど削ります。
以前はクラウンで対応していた治療ですが、クラウンで治療をする場合は、被せ物をつけるために健康な歯を大きく削らなければいけませんでした。
ラミネートべニアはクラウンと比べると削る量がとても少ないので、歯にかかる負担や治療期間、費用なども抑えられます。
歯の神経にも影響がない表面なので痛くもありません。
歯の表面に付けるものはなに?
以前は歯の色に合わせたプラスチックを張り付けていましたが、プラスチックは強度が弱く、また色も変わりやすいため、あまり適した素材ではありませんでした。
今では一般的にセラミックを使用したものになっています。
セラミックは自然な歯の色合いや光沢感に近く、また強度もプラスチックより強いため、折れたり色が変わったりすることもありません。
また、自分の歯が透けて見えるほど薄いものなので、透明感が出て自然な仕上がりになります。
安全かどうか気になる!
付ける素材はセラミックで、金属アレルギーの心配がなく体にも優しい素材です。
歯の表面を削りますが、とても薄く削るため、神経などを傷つける心配もなく安心です。
ラミネートべニアの治療にぴったりな人
- ホワイトニングでは白くならない歯を白くしたい人
- ホワイトニングの白さよりも、さらに白くしたい人
- 自分に合った白さを選びたい人
- 一番目立つ前歯に隙間がある人
ラミネートべニアは前歯の治療に使用されることがほとんどです。
見た目にも一番目立つため、気になる場所であると同時に、ここが美しく白い歯ならば、印象はとてもいいものになります。
また、ホワイトニングのように色が戻ることはないのもうれしいメリット。
治療時間が短く済むのも、忙しい人にはピッタリです。
ラミネートべニアのデメリット
- 健康な歯を削ってしまう
- 一度施術すると、外すことができない
- 施術している医院は多くない
- ホワイトニングよりも費用がかかる
削る量を抑えているので、本来の歯の色が多少影響するところがあります。色に関しては、薄いもので覆っているので、色の度合いの調整に限界があります。
また、歯を削るので、元の歯が虫歯などで歯の量が少ない場合は、治療できないこともあります。
ラミネートべニアの治療ができないケース
- 咬み合わせに治療が必要な場合
- 食いしばりや歯ぎしりする癖がある人(接着したセラミックが割れてしまったり、剥がれ落ちる場合があります)
- 歯並びがひどくガタガタしている人
- 元の歯が差し歯の人
- 大きな虫歯などがあり、削る歯がない場合
ラミネートべニアは薄いセラミックを貼り付ける治療法なので、土台の歯の状態や、使われ方に左右されます。
費用はどれくらなの?
ラミネートべニアは審美的治療なので、保険は適用されません。
医院ごとに価格設定でき、ホワイトニングと同じように金額に差があります。
平均的には1歯につき、5~10万円ほど、さらに高額になることもあります。
歯を削る施術なので、ラミネートべニアを一度すると元の歯の状態には戻れません。
大体において、費用と技術や丁寧さ・材料の質などは比例するので、カウンセリングの時にいろいろ質問して、納得してから治療に臨みましょう。
医療費控除は適用される?
ラミネートべニアが美容目的の場合は、医療費控除の対象にはなりません。
ただ、美容目的以外での治療で、医療行為と認められれば対象になります。
その場合は、歯科医師に治療の必要性を証明してもらう診断書を書いてもらいましょう。
まとめ
比較的、手軽にできて、歯並びなどの見た目も整えられるラミネートべニアは、前歯の白さに悩む人にとっては、メリットがある治療法だと思います。
ホワイトニングでは白くならない先天的な変色や、神経を抜いた歯など、見た目をすぐに変えられるのも嬉しいところです。
歯科医師と相談しながら、白い歯を手に入れて笑顔で毎日を過ごせるといいですね!